![]() ごきげんにぼこぼこ車を走らせて いつもの橋を渡ってみるの こんなことって あるのかしらと 漫画みたいに二度見して ストーカーみたいに覗き見して こんなことってあるのねと 再びミーのカーで 橋のむこうのふどうさんへ ![]() わたしは ミヨシ 大正3年1月 生まれの 97歳 木造2階建ての80坪の 大きさなの ずっと ここで 生田さんが髪を切っていたわ そう 広小路商店街が まだ 遊郭だった時から ずっと ここで 髪を切っていたの ![]() 乙女にあと数センチのわたしは びよういんなのかとこやなのか 迷ってしまうわ 憧れのロングヘアーのマゾ様はやっぱり まよわずびよういんへいくのかしらと 鼻水すすりながらやっぱり乙女はロングヘアーね なんていいながら 美容院【上】と床屋さん【下】のみよしさんは こっちもあっちも どっちも髪屋 ![]() 冬の始まりはいつだって あのだいすきな 毛皮のコートを とりだしたときから はじまってしまうの こんなボタン なんてイカしちゃってるのと おもたいコートを抱きしめてしまうわ これだから古着はやめられないのと うっとりしてると ふんふんと漂うあのいつもの臭い そうよこれこのにおい 今年もこのイカレタコートの出番がやってくるのねと すべての古着に於ける性として ![]() そんな木枯らしのぴゅーぴゅーの寒い日は thesedaysきどりで トレンチコートの襟を立ててみるのが一番ねと ここはかつての着付けルーム 盛りヘアーに着物の襟立てて おしゃれに下駄をならしてみるの そんな大正浪漫なボンドガールに魅せられながら きょうもこたつでNICOを口ずさんで ![]() となりのカレー仙人が口から歌い始めるものだから あらら わたしの壁はすかすかですかと こんな大きな壁のむこうは なんとも大正時代の おおきな洗面台とは 裏窓きどりで覗いてみたりもし ![]() 大工の笠野はカーペンターカサノというべきか カサノカーペンターというべきか激論のさなか 晴天のヘキレキ色の真っ青なトラックで 物物交換ならず鉄物交換にやってきた ちょび髭のおじさんにいただいた千円札は すぐさまカーペンターのキリンビール化し そしてやっぱりカレンカーペンターだからなあと のどを鳴らしながら出した答えとして ![]() たしか世界婦人デーに生まれたからよって いみじくも名付けたものよ よかったわね 海の日なんかにうまれなくて なんて いみじくも言ってみたりした今日 いみじくを調べてみると お隣には異味症なんて どきどきするお言葉に 浮気をし またポチリ そうなの 壁を食べる女のことね 大友さんのあの歌はこのことなのねと めっけもんをし ![]() ↓ ↓ ↓ ↓ ![]() ![]() 97ねん あなたに出会えるのをまっていましたわ ![]() 君のやせ細った 両脚じゃ すべてを支えるのは とうてい 無理な話よ
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